梅田のホテルで読書会。一階喫茶室で二時間近く、キリストの死体についてあーだこーだと語り合う。


ユベルマンもとうとう終わりに近づく。
議論の核は、前回のフロイトの議論を用いた形象化の作業であったように思う。表面としての傷が、その傷穴から、「一次過程」的かつ「止揚」的に、福音書へと「想像されて」いくということ。
今回の箇所では、その表面が、解剖学的に検証される程、厚みをもったものへと変容していく過程。写真に撮られた染みが、もはや、釘を刺された身体のX線写真へと高められる。そこから鞭打ちの位置やキリストの姿勢までもが導出されて、次回の最終回でキリストは衝撃的に裸にされる予定。