「ピカビアとX線とラヂオメーター」
Linda D. Henderson
19世紀のスピリチュアリスム、W・クルックス卿とクルックス管、レントゲンなどと、ピカビアの作品の因果関係を探る論文。人間の知覚の不十分さを指摘するピカビアや妻の言葉を根拠に、図像学的にそのつながりを実証していく筆者の立場には、少し嫌気が差すものの、彼の作品とスピリチュアリズム、そして当時の広告とのつながりは、胡散臭さが倍増していて興味深い。