第１回SFHTP大会

ＳＦ映画やＨラー映画をＴこやきつまみながら、目標10本みるＰーティ。

個人的には２，３本だと思っていた無謀な挑戦が、なんと９本達成！
これも、はしかのおかげ。

せっかくなので、以下の作品を参加者５人で評価しました。見終わってすぐの直感で10点満点、と、＜シークエンス(＋ミザンセヌ)、シナリオ、サウンド、ショック、技術＞の各項目に沿って各自、簡単に分析、各２点ずつの10点満点、計20点で評価してみる。
以下、（総合点、分析点）。それぞれイニシャル表記。

エントリーno.1 『Ａ.Ｉ』

栄えある一発目。が、映画後半、山場過ぎて、Ｂさんから「おもしろくない」の一言、打ち切りに。オスメント君、ドンマイ。
Ａ（４，４）Ｂ（２，２）Ｍ（２，１）Ｋ（３，４）Ｏ（０，１）
今回、最低点。

no.2『H.G.ウェルズのSF月世界探検』

ウェルズと思わしき老人の回想、フラッシュバックによる月旅行。1964年の作品。スピルバーグから急遽、アナログなＳＦ仕掛けに変わり、歓声があがる。
Ａ（６，５）Ｂ（６，５）Ｍ（６，３）Ｋ（６，３）Ｏ（５，５）
皆、この作品の点数が平均になっている感じ。

no.3『肉の蝋人形 House of Wax』

33年のオリジナル版と53年のリメイク版で、今回は後者を鑑賞。授業でもちょろっと見せてもらったもの。
Ａ（５，６）Ｂ（５，６）Ｍ（７，５）Ｋ（６，３）Ｏ（５，６）
蝋人形の写し方が僕はおもしろかったけれど、これも皆平均的。

no.4『サスペリア』

知る人ぞ知る？イタリア・ホラー界の巨匠ダリオ・アルジェント、77年の代表作。Ｂ級かと思いきや、今回のなかでショック度はピカイチ。
Ａ（８，７）Ｂ（８，８）Ｍ（５，４）Ｋ（９，８）Ｏ（仮眠中）
斬新で、特に根拠のないホラーに高得点続出。ただし、演技のよろしくない主演女優は、ダンス学校という舞台設定で一度も踊らず。

no.5『遊星から来た物体Ｘ』

原題は『The Thing』、ストーリーとしては、全体を通してテンションが低ーい『エイリアン』。
Ａ（７，７）Ｂ（６，５）Ｍ（４，４）Ｋ（５，８）Ｏ（７，８）
賛否両論に分かれる。いずれにせよ注目度高し。

no.6『アタック・オブ・ザ・キラートマト』

前評判、期待も高く、鳴り物入りの殺人トマト。
Ａ（１，１）Ｂ（２，１）Ｍ（１，１）Ｋ（１，０）Ｏ（１，１）
だが、疲れ果てたタイミングで、分けの分からぬ馬鹿さ加減に、皆激怒。早送りされ、正当に評価もされず。Ｂ級映画で有名みたいだけど、また機会があれば、当分先に。

no.7『未来世紀ブラジル』

徹底した情報化管理社会を批判的に描く85年の作品。
Ａ（６，６）Ｂ（７，８）Ｍ（入眠）Ｋ（８、４）Ｏ（６，８）
僕は、残念ながら半分ほど入眠してしまった。皆、高得点。頻出するＴＶモニターだけでなく、ダクトやパイプなど、「接続」のモチーフが鍵？だそうです。

no.8『ガタカ』

前作に引き続き、情報化管理社会がテーマ。2007年。
Ａ（８，７）Ｂ（６，５）Ｍ（６，５）Ｋ（８，４）Ｏ（６，７）
前作と違うのが、中央vs民間の明確な権力関係が、共同体内部や個人レベルへと引きずり込まれているところ。『カーニヴァル化する社会』がきれいに当て嵌まるような映画だった。キレイで、おもしろかったのだが、最後の妙に「人道的?」な部分がクドかったような気もする。

no.9『アルファヴィル』

ここに来て残っていた最後の作品が、ゴダール。ウトウト、途中退出が続出。しかし残っていた者は、後半、思った以上に引きずり込まれる。
Ａ（８，７）Ｂ（７，６）Ｍ（７，６）Ｋ（棄権）Ｏ（棄権）
もう一度みたいという声、続出(３人)。２人棄権の時点で評価に並べられないかも。ゴダールを沢山みたわけではないけれど、何か他と違う？引きずりこむ展開や、分かりにくさが分かりやすかった感じでよかった。

さて、見る順番も影響するだろうし、正当な評価ではないにしても、こんだけ見たので、平均点を出しました。栄えある第一回ＳＦＨＴＰ杯は、『サスペリア』に送られます。アルジェントさん、おめでとう。審査員特別賞は、『未来世紀ブラジル』。特に何もありませんが、お薦めです。

以上、晩から深夜・朝・昼と、時間感覚もなくなって見ているところに、作品内では、過去から未来へ飛びまわり、そこへきて製作年もバラバラで、その結果、体はバラバラのクタクタになりました。ここに書いてどうなるかしらないけれど、せっかく見たので記録を残します。次回、ＨラーＯカルトＰザＳし会開催予定。
時期はまったく未定です。