視聴覚文化研究会・オムレツ大会

日時:2007年6月23日(土)午後1時〜5時(あるいはエンドレス)


場所:西宮市民会館アミティホール四階小会議室A
アクセスマップ阪神西宮駅・市役所前口を北側に出れば、目の前にあります)※会場は12:50開場です。


今月、僕が参加させて頂いている視聴覚文化研究会に対してweb上でなされた疑問から、「視覚文化研究(会)」という研究のあり方、学問的な立ち位置についての議論が行われました。それをきっかけに、来週、上のような場を設け、自分たちで議論を展開することになりました。内容としては、『October』誌77号で行われた「Visual Culture Questionnaire」を参照しつつ、「視覚文化研究」についての具体的な議論を展開していけるかと思います。この本自体は10年前の議論ですので、現在とのギャップにも注意すべきですが。
視聴覚文化研究会の学生中心に集まることになると思いますが、より多くの人に参加していただければと思います。何かありましたら、プロフィール欄のメアドまで、ご連絡ください。


シンポジウム

著作権についてのシンポジウムへ行く。芸術学を中心に、幅広い分野からの先生方による議論はおもしろかった。
特に、技術的見地(彫る、印刷する)からみて、絵画複製や版画が、オリジナルとコピーに距離感を作り出していくという島本先生の話が興味深かった。近代というパラダイムも問題にあがっていたが、それとの複雑な関係にも留意しながら、技術的問題が要請する意識の変化というものは、自分も注目していきたい。岡田先生が言われていた、コピーとオリジナルの二元に収まらない関係性、また所有概念の多層性(所有とは異なる観点?)も留意すべき。
著作権に関しては、芸術学的見地と法学的見地との対立構図を増田先生がはっきりと分けられていたのと同時に、作るもの・作られたものという意識の差、創作者ありきの創作物ではない見方の必要性が、説得的であった。曰く「この黒板を作ったのは、有名な人なんだよ」。
動画共有の話もあったが、現在のメディア的状況からの「作品」「作者」概念の変化というものはないんだろうか。