マンガ分析

マンガの作品分析ゼミ、グループ発表。僕は雑誌『ガンガン』班。


伊藤剛のいう<キャラクター>と<キャラ>の違い。登場人物であるキャラクターに対し、物語世界から微妙に乖離しつつ立ち上がるのがキャラである。
このキャラクターとキャラの定義については、ユリイカの対談で、東が両者を物語世界内/外とはっきり線引きして説明して、ライトノベルにも適用していたのに対し、伊藤や夏目らは微妙な態度をとっていた。僕らも後者に入ったわけだが、図像への癒着を指摘する伊藤と時間的な差異を差し込む夏目(文字⇔図像)、藤本はあえて言語によって(2,3行で⇔長文で説明可能)それを考えていた。


魔法陣グルグル (2) (ガンガンコミックス)ユリイカ2006年1月号 特集=マンガ批評の最前線テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ


やはり微妙な差異であってなかなかはっきりさせられないが、もうすこしそれを歴史的に系統立てたり、比較する必要があった。そしてこのデータベースと物語世界、キャラとキャラクターの差異化から、先へと向かう展望も必要か。

しかし、グルグルをオタクや萌えと直接結ぶには少々強引であったような…。これも微妙な立ち位置。