国立国際に皮膚展を見に行く。
皮膚といっても、大まかに分けるとすれば、皮膚をそのまま映す/描くもの、(身体を模すなりして)皮膚を感じさせるもの、表面や肌理に重点を置いたもの、に分けられるかと思う。もれるものもあるだろうし、正直、皮膚で括るには苦しいものもあったが。
皮膚って言えば身体が必ず付いてくるけれど、それらをグロテスクに前面化するものや、自傷的に見せつけてくるものには、あまりそそられなかった。それよりも、ただただ肌理を見せ付けてくるものや、そのなかに身体が断片化したものなどが印象にのこる。一旦、統合した身体を離れたうえで再帰してくるもの、それは必ずしも皮膚である必要はないのだけれど、どこかズレた印象をうける。皮膚展と言われると、それでもやはり身体と結びつけられてしまうからだろうか。
あとはただひたすらに、不均衡に膨張した風船野郎の股間を眺めていた。