購読の授業。Jayの伏し目論。Downcast Eyes: The Denigration of Vision in Twentieth-Century French Thought (Centennial Book)

今日は、バルトについての後半部分。夏合宿では、興味深いと思って線を一杯引いたページだったが、復習ができておらず、線は増える一方。
内容は、『彼自身によるロラン・バルト』のJayによる分析が主であり、彼によれば、そこでバルトはラカンへと急接近している。著作を通じて、外示→トラウマ→鈍い意味の流れを引き出し、バルトが提示するimage-repertoireとラカン想像界とは限りなく近づくのだが、バルトは決して批判的にそれを提示しているわけではない。本全体の構成を通じて、著者が想像界象徴界を往還するという読解と、最後には、想像界へと戻っていくことを認める私。
とりあえずちゃんと読みます。