この間、授業で発表。Robert Breerの『A Man and His Dog out for Air』(1957)について。
決して先行研究が多くなく、この時代のアヴァンギャルド映画については分析を寄せ付けぬ作品に政治性を接木した論文が多いが、その技術的自己参照やDubois論文などを用いて一応反論したつもり。原稿をメモ代わりに身振り豊かに話す友人に助けられて終了。久しぶりにブクローの論文やリヒターのインタビューなども読んだが、そのあからさまな態度が議論よりも資料として興味深かった。