生理/心理学史から認知系脳神経科学への流れを探る。

暴走する脳科学 (光文社新書)

暴走する脳科学 (光文社新書)

意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)

意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)

アフォーダンスを基底とした「拡張した心」概念を軸として、クオリア理論、脳性麻痺自閉症スペクトラム当事者研究、ダイナミック・システム理論、生命記号論といった興味深い議論を横断していく後半部分に惹かれる。
「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか (講談社+α新書)

「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか (講談社+α新書)

画像診断については、ひとまず上記二冊を取り寄せ。
認知神経科学の源流

認知神経科学の源流

大脳機械論―意志の生理学

大脳機械論―意志の生理学

仏リヨンの生理学者による脳研究についての総覧的な歴史研究。原著は、De la physiologie mentale- Histoire des relations entre biologie et psychologie, 1998.と、Cerveau Machine, 1983.というタイトルで出版されている。「大脳と心のあいだに位置づけられるべき」心の生理学として心理学(の誕生)に重点をおく前者に対して、後者はおもに18世紀から19世紀における生理学的脳科学の関係を焦点化している。また、著者自身が取り組む現代の生理学研究についても知りたいところ。