2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アルベルト・ジャコメッティ展 兵庫県立美術館

夜にジャコメッティ展へ。閉館近くてもそこそこの人が来てた。 絵画が割りと多く、コンパクトに収まっていて非常に見やすかったが、初期の作品が少なかったのが残念。 実存主義、矢内原との関係、そして「見えるがままに表す」、「見ること」が執拗に強調さ…

少し長くなるが読書ノート。 クレーリーは、視覚−視覚装置+観察者(主体)−の18世紀を中心とした精緻な考察をもとに、従来とは異なるその変容を導き出す。しかし精緻過ぎて、少し疲れた。 視覚の形式やモードが過去の遺物として如何に取り残されているか。…

そうして一日、日給バイトをこなした帰り道、古本屋に寄って見つけてしもた残存するイメージ―アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間作者: ジョルジュディディ=ユベルマン,Georges Didi‐Huberman,竹内孝宏,水野千依出版社/メーカー: 人文書院発売…

増田先生から配布して頂いた、論文を読む。ので、前回の続き。そこでは、マス、サブ、ポピュラー・カルチャーの語義が、それに伴う批評と共に手際よくまとめられていた。曰く、マスにはアドルノを筆頭とするフランクフルト学派の批判が注がれ、それに次いで…

ポピュラー音楽学の増田先生と漫画学の瓜生先生、ウチの先生で、対談。サブカルチャー論という授業であったが、サブカルチャーとはいったい何か。以前、どこかで「サブカルチャー」は死んだという論を読んだ記憶があるが、死んだのはカウンターカルチャーと…

サルトル・メモ。彼の言う「内在性の幻想」について。 L'conscienceとL'imageとL'objet 対象を見て意識の中で作られたイメージ、つまりそれは、L'image de l'objet、対象のイメージ。他方、対象のないイメージがあり、もちろん意識のなかにあるはず。「内在…