2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画の文化史のセミネールへ。 http://hicsa.univ-paris1.fr/page.php?r=62&id=300&lang=fr 前期に受けていた先生の発表で、30年代の「大衆の芸術」=映画批評とモデルニテとの関係を問うもの。具体的には、『雨に唄えば』の映画と演劇を比較するセリフを導…

解放された観者 ジャック・ランシエール ディディ=ユベルマンの推薦で、一章をざっと読む。ここでいう観者とは演劇を軸に考えられているものの、最終的にはそれが、メディアの問題へと接続される。冒頭で、ブレヒトやアルトーなど旧来の劇場論が、劇場=真…

ブログを徘徊していると、パリ8で昨年おもしろそうな博論が提出されていた。指導教官はJean-Louis Boissierだそう。 Caroline CHIK L’IMAGE PARADOXALE Les relations fixité-mouvement dans l’image optique, de la camera obscura aux animations interac…

パリに来て最初に泊まった宿の主がマルセル・マルソーのお弟子さんだった。以前、その人が参加している作品を見せてもらったのだが、ドゥメニーばりの黒スーツにアヴァターばりのプログラミングを用いた舞台パフォーマンスだった。パントマイムというのは、…

アヴァターを見に行く。今更だが、もののけ姫がマトリックスでタイタニックした、という感じ。最後に見開いた眼は、続編のやる気だろうか。劇中の画像技術などでは近年の作品を参照しつつ、なぜ物語構造は逆行した(させた?)いたのか。ロボット技術は妙に…

ニューヨークの写真美術館から、Dawn Adesの新刊?らしい。 http://shopping.icp.org/store/product.html?product_id=32514 タイトルの通り、クローズ・アップについて。ちょっとだけおもしろそう。ところで、共著のSimon Bakerという人については知らなかっ…

Duboisの続きが読みたくなり、今日大学でコピーした本。買い物カゴに入れようか迷う。●Cinéma et dernières technologies 1998年なのでもはや「最新」でもないが、Duboisとスティグレール、Dominique Chateauなどが、映画と後の映像技術、テレビ=ビデオなど…

Bourdelle美術館で開かれている、イサドラ・ダンカン展へいく。予想以上に楽しめた。 20世紀初等にアメリカから来た彼女がBourdelleとも親交があったことから、彼女にまつわる画家や彫刻家の作品、写真、映画などをバランスよく配置した展覧会。周知のとおり…

スイスで行われた展覧会のカタログが届く。残念ながら現地を訪れることはできなかったが、『犯罪の劇場』というタイトルで、ベルティヨンとも親交のあったスイスの犯罪科学の創始者、Rodolphe A. Reissによる犯罪写真展が開かれていた。彼の文章は読んだこと…