2007-01-01から1年間の記事一覧

修士論文を書きながら、前回の研究会を振り返って。 「初期映画研究再考―トム・ガニング「アトラクションの映画」の再検証」 初期映画については、それこそガニングの論文を数本読んだぐらいでほとんど知らないのだが、僕自身、前回のゼミ発表で「ショック」…

芸術学研究会/第十回視聴覚文化研究会 合同研究会

日時:2007年12月16日(日)13:00〜 場所:神戸大学文学部 新館351教室 研究発表 「撮れる技術―デジタル写真までの写真技術の発展と人々の認識の変容」 川本健二(神戸大学大学院)「「ドイツ写真」と「正当化のプロブレマティック」―「ベッヒャー派」につい…

再告知

直前になりましたが、今週の日曜日、視聴文研と芸術学研究会を合同で開催します。 どうぞ、ご参加ください。

Between seeing and believing -Jeannene M. Przyblyski

今になって、19世紀の新聞・雑誌メディア関する論文集をみつけた。多くが19世紀前半を扱うなか、おもしろいのが上の論文で、パリ・コミューンにおける戦犯としての女性像の構築を、雑誌や写真などの資料をもとに論じている。ジェンダー論に収まらず、メディ…

芸術学研究会/第十回視聴覚文化研究会 合同研究会

日時:2007年12月16日(日)13:00〜 場所:神戸大学文学部 新館351教室 研究発表 「撮れる技術―デジタル写真までの写真技術の発展と人々の認識の変容」 川本健二(神戸大学大学院)「「ドイツ写真」と「正当化のプロブレマティック」―「ベッヒャー派」につい…

お知らせ

12月に視聴文研と芸術学研究会を合同で開催します。 挙って、ご参加ください。

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購読の授業。Jayの伏し目論。今日は、バルトについての後半部分。夏合宿では、興味深いと思って線を一杯引いたページだったが、復習ができておらず、線は増える一方。 内容は、『彼自身によるロラン・バルト』のJayによる分析が主であり、彼によれば、そこで…

国立国際に皮膚展を見に行く。 皮膚といっても、大まかに分けるとすれば、皮膚をそのまま映す/描くもの、(身体を模すなりして)皮膚を感じさせるもの、表面や肌理に重点を置いたもの、に分けられるかと思う。もれるものもあるだろうし、正直、皮膚で括るに…

僕の研究は、必ずやアナール学派と文化史の本に出くわす。In the Public Eye: A History of Reading in Modern France, 1800-1940作者: James Smith Allen出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 1991/10メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1…

美学会での発表終わり。 貴重な意見をいろいろ頂き、どうもありがとうございました。 まだまだ詰めが甘く、言葉が必要。記事の言葉はもちろん、語る言葉が要ると痛感した。自分が扱っている素材を「死」という観点を軸に組み合わせられないかと考えているけ…

待ってるあいだに読んだ論文。著者はベルエポックと呼ばれる時代のフランスをFin-de-siecleと捉えなおし、そこで生まれた「大衆のための」文化=視覚文化―パノラマ・ジオラマ・蝋人形・モルグ―を検討する。スペクタクルとして消費社会を批判する*1のではなく…

1ヶ月前にフランスに注文した本がやっと届く。 成田で「受取人休暇中」というから業者が休みなのかと思ったら、僕が休暇中ということだったらしい。予定を教えた覚えはないのに。

先月手に入れた雑誌を読み始める。フランス初の総合スポーツ雑誌であるLa Vie au grand airの創刊号、巻頭文。この雑誌の目的意識は、スポーツの大衆化であるという。「スポーツ」の名のもとに列挙されるのは、自転車・自動車などの乗り物から球技や陸上競技…

読書会合宿へ行く。 しあわせな青空の下で伏し目論。 初日にフーコー+ドゥボール。二日目にラカン。三日目はバルトにメッツ、とみっちり読む。 担当したフーコー・ドゥボールは勉強になった。はっきりしなくて読ませるフーコーと、分かりやすいが悲しきドゥ…

気づけば7月が終わっていた…

新宿は異国のよう。

月火水と東京へ。初日は、印刷博物館へ行く。凸版印刷が民博とおなじデザイナーと建てた(本社ビル1F)博物館は立派なもので、西洋と東洋を問わずに文字印刷の歴史から細かな解説まで、文字と媒体がずらりと並べられていて、おもしろかった。 http://www.pri…

マンガ分析

マンガの作品分析ゼミ、グループ発表。僕は雑誌『ガンガン』班。 伊藤剛のいう<キャラクター>と<キャラ>の違い。登場人物であるキャラクターに対し、物語世界から微妙に乖離しつつ立ち上がるのがキャラである。 このキャラクターとキャラの定義について…

Martin Jay読書会

このスピードは練習になる。速読を目指す。 20世紀のフランス思想を振り返り、視覚中心主義批判をなぞっていく。前回の視文研の話でもでたけれど、視覚中心主義批判への返答?はあやふやなままだった。 序論は生理学や視覚中心主義へ至る理由、<自然と文化>…

伏し目グルグル

なんか知らんけどごっつ忙しかった。

告知

第九回視聴覚文化研究会 日時:2007年7月21日(土)14:00〜16:15 会場:同志社大学(今出川キャンパス)明徳館3Fメディア教室 発表時間:14:00〜15:00、15:15〜16:15発表者及び発表タイトル: ・「サウンドスケープ再考:音の環境をめぐる人類学的考察」 辻…

「D'apres Photographie - Premiers usages de la photographique dans le journal L'illsutration(1843-1859)」 「写真によると」とでも訳せるか。著者は、1850年代に雑誌の記事上に現れだしたこのフレーズに着目し、写真から写し取った挿絵の使用法を考察…

週末は精華大で先生の授業を聞き、その後、他大学の先生や先輩方と一晩かけて飲むことができ、ハプニングもあり、濃い一日を過ごせました。おもしろかった。 日曜は法事。従兄弟たちがメタボリックだった。そろそろ般若心経の意味が知りたい。

第8回視聴覚文化研究会

西宮市民会館で盛大に行われました。 参加者12名、初めてお会いできた人やゆっくり話せた人もいてよかった。 問題の中身のほうは、『October』誌77号のアンケートとその回答のレジュメをキッカケに、議論を始めました。選出した回答者は、トム・ガニング、マ…

視聴覚文化研究会・オムレツ大会 日時:2007年6月23日(土)午後1時〜5時(あるいはエンドレス) 場所:西宮市民会館アミティホール四階小会議室A アクセスマップ(阪神西宮駅・市役所前口を北側に出れば、目の前にあります)※会場は12:50開場です。 今月…

A・セクーラ「写真の意味の発明に関して」 写真の「中立性」「無媒介性」を批判するという点において、タッグのそれと同じであるのだが、それを暴く方法は異なる。タッグが司法写真など権力と写真の作用からそれを導出するのに対し、セクーラは、写真が意味…

映画消費量が半端ない。 今日は『A.I』(続き)、『フランケンシュタイン恐怖の生体実験』、『死霊のはらわた2』。 こういう趣味は特になかったはずだが、好きになってきている気がする。

『自由を考える―9.11以降の現代思想』

続き

せっかくなので気に入った作品を。『肉の蝋人形』 以前に見せてもらい、物語の顛末も薄々気づいていたので、ストーリーやシナリオにショックはなかった。最後には大きなネタばらしがあるが、派手などんでん返しもなく(当時としてはどうか知らないが)オーソド…

第1回SFHTP大会

SF映画やHラー映画をTこやきつまみながら、目標10本みるPーティ。個人的には2,3本だと思っていた無謀な挑戦が、なんと9本達成! これも、はしかのおかげ。せっかくなので、以下の作品を参加者5人で評価しました。見終わってすぐの直感で10点満点、…