2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

週末にはもうひとつ、コートルード・ギャラリーへ。少数ながら印象派の代表作が並ぶが、フーコーの『マネの絵画』で取り上げられていたマネのUn bar aux Folies Bergèreを見ておきたかった。 背景の鏡に映る紳士と観者の位置が重なるはずが、どこか視線がず…

TateModernは、期待を裏切らない展覧会だった。「Exposed−窃視症、監視、そしてカメラ」というタイトルから、前半は「窃視」が中心。スパイカメラからEvansの地下鉄シリーズ、19世紀以来の米のドキュメンタリー写真や仏のポルノグラフィなどが並ぶが、後者が…

その後、Photographer's GalleryとTate Modernへ。 前者は、引っ越していて、展示スペースもリニューアルしていた。本屋に行くまで若手写真展を横目に見ていたが、ドイツ写真風だけでなく、極端に薄い額縁やインクジェットプリントと銘打ったり、プリントの…

今日で最終日、楽しみな面子が並ぶが。 一本目は、オーガナイザーでリーダー本も出しているNicholas Mirzoeffで、発表もおしゃべりも上手な方だった。しかし、少し巻き舌で苦労する。。発表は、"Global Visualities and The New Everyday"というもの。歴史の…

re:skin (MIT Press)作者: Mary Flanagan,Austin Booth出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2009/01/23メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る小説も入っているが、Sobchackの「形態学的想像力について」や、Bernadett…

途中、抜け出してウェルカム・コレクションへ。常設展だけだが、こじんまりとまとまった良い展示で、現代の医学とウェルカム卿の人類学・医学コレクションに分かれている。 知らずに行ったのだが、この19世紀末の奇人、Henry Wellcomeの経歴もおもしろい。ht…

Westminster大学で、視覚文化研究のカンファレンス。初日 最初は、W.J.T.ミッチェルの発表で「Race, media and visual culture」というタイトル。 「人種とはメディウムである」というテーゼを中心に、そこから権力、文化、ジェンダー、種について展開する問…

届いた本。 Fresh théorie http://www.amazon.fr/Fresh-Th%C3%A9orie-Mark-Alizart/dp/2756100056 フレンチ・セオリー・ブーム(?)を受けて、それを具体的対象へと適用しようとするこの論文集は、既に2005年から3巻まで出ている。第一巻はポピュラーカルチ…

さて、明日からこれに行ってみる。 http://www.journalofvisualculture.org/2010/05/full-programme-2010-visual-culture-studies-conference%E2%80%A8/ 最新のエントリでは、2008年のインタビューが丸々一冊公開されていた。豪華な面子、以前のOctober誌で…

livre

最近買った本。 Jean Clair 『1895年、不可能な解剖学』 イタリアでの展覧会の際の巻頭文なのか、短いエッセー。映画技術、X線技術が発表された1895年から世紀転換期にかけての新たな技術と身体とのかかわりを論じた見取り図。最後は、同時代の芸術家とフロ…