2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Images anonymes dans la presse de la Belle Epoque:entre objectivite et communaute - Anne-Claude Ambroise-Rendu「ベルエポック期の新聞における匿名のイメージ 客観性と共同体のあいだで」世紀転換期の新聞・雑誌研究者による論文。新聞によって爆発的…

今さらだが、研究会終了。僕自身の発表は、20世紀初頭のロンド、デボネ、リシェという三人による身体表象の写真的実践の検証によって、国境線における「異常」な身体との比較から「正常」とされたジムナストたちの身体が、あるときには、サーカスの伝統を引…

L'âme au corps : arts et sciences 1793-1993 ed. Jean Clair 1993年にGrand-Palaisで開かれた展覧会カタログ。なかなかすごくて、図版よりも論文が中心を占めている。表題どおりに、18世紀から19世紀にかけての芸術と科学の近接性がテーマ。是非、行ってみ…

昨日の論文の続き。 19世紀中頃、断片的に存在した自然・社会科学の正当化と広範な知識の伝達がおこなわれるようになった。制度的・言説的実践の地平において科学的手法が推進され、新たな知の領野の形成が、それが生み出した権力と支配の諸効果と不可分のも…

引き続き、科学史を漁っているのだが、いまひとつ接続点が見当たらない。 どうやら科学史・科学哲学には、内向的方法という態度があって、外的なコンテクストよりも「科学」に内在的な認識論の変遷に注目するらしい。金森さんの議論「概念史から見た生命科学…