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「D'apres Photographie - Premiers usages de la photographique dans le journal L'illsutration(1843-1859)」
「写真によると」とでも訳せるか。著者は、1850年代に雑誌の記事上に現れだしたこのフレーズに着目し、写真から写し取った挿絵の使用法を考察する。『L'illustration』誌は、19世紀に挿絵を大々的に用い、視ることに訴えた最初の雑誌。<写真の代替物>がどのように用いられ、信頼性を得たのか。写真を規定した「真正性」という概念がどのように当時の雑誌に作用していたのか。それまでの雑誌や研究とそれ以後が、イメージを巡って形成された雑誌のメカニズムや構造、そのダイナミクスをどのように示しているのか。という問題設定で本論は始まる。まだ読み始めたばかりだけど、期待大。
著者は、僕とおなじような研究テーマで、いまのところ唯一見つかった人。参考文献表だけでも助かる。
Anne-Claude Ambroise-Rendu
Frédéric Lambert
あとはamazonが教えてくれた。
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